元利均等返済シミュレーション−繰上金利変更ナビ−
繰上金利変更ナビゲーション
このページは2001/6/2更新
01/5/9創設
導入時、よりスムーズにお使いいただくため、問題提起とこの機能の必要性を解説し、使い方の概要を説明いたします。
下記フォーム例の解説
住宅ローンなどの繰り上げ返済を上手に活用し、金利低下への認識を新たにしましょう
3000万円を月々1500万円、ボーナス1500万円の35年均等とし、当初10年は3.5%11年目以降4%として(端数処理は赤−緑)。
比較元は、
一切繰上等は無しで当初契約通りで11年目以降金利も4%のままでの場合では、ご覧のように
支払い総利息額は約2420万円となります。
比較新は、
丁度8、9、10年の時に、月々分へ100万ずつ3年間毎年繰上返済、ボーナス分へは丁度10年の時に300万円。
さらに、丁度12年の時点で3%のローンに借り換え、丁度14年で各々200万ずつの繰上返済と共に2.5%へ金利変更。
と言う設定。
その特色は
当初3000万の内、8年後以降総額1000万を繰上返済して現在のような金利低下の恩恵を受けると、約2420万円の内、ここでは
約1000万もの利息節減となる点。
勿論2.5%の金利がこの後14年近く続く保証(現状では1.6%と言う1年固定もあり!)はありませんが、当初から12年経過の13年目からは返済金額がダウンした上に7年以上(月々で87ヶ月・ボーナスで84ヶ月)返済期間も短縮される、と言うおまけ付き。
繰上返済や金利低下は勿論いろいろな条件の相違がありますが、本当に馬鹿にならない。だからこの機能の意義を強調てもし切れないところがあります。同じ300万円でも、3年で毎年のように100万と3年分まとめて300万ではこの例でも10万円程度の差が生じていますが、この要素だけで計算すると実は20万近くの差になります
(後のあり方でも変貌する点を言いたいだけで、後の繰上が損であるという訳ではない)。手間は掛かりますがマニュアルでも可能ですので一度実際に確認してみて下さい。このように、繰上の仕方一つでもどうあるべきか瞬時に算出し、充分に検討し納得のいくデータを導き出せるものと確信いたします。
あるサイトで
「ボーナス返済は利息負担が多くて不利だ」という指摘がありましたが、それもこの機能で検証してみると
決してそんなことはなく、それは
当初の据え置き期間が6ヶ月で算定されるためで、4ヶ月以下なら逆転することが判っています。ただ警告として、この不景気の時代勤め先の
業績に依存しているボーナスだから具合悪いだけで、余録で考えれば利息的に不利なことは決してありません。プロでもそのような間違いを犯すぐらいにややこしい世界ですが、やりようによってはこの例のように
{繰上1000万円+金利低下}が
1000万円以上の利息節減の利得となって返ってきます。
まあ、この節約額の大きさは時代設定のなせるわざとしても、この
初期設定以上の金利で放置されている方もいないとも限りませんし、そうであるなら正に
他人事の絵空事では済まされません。自己責任が強調される時代だからこそ、銀行や金融機関の言いなりではなく、ご自分でもしっかりと計算できる環境を整えて下さい。「こうしなさい」とこのソフトは教えてはくれませんが、専門家?の言うことの間違いは指摘可能です。そんな環境整備にささやかながら貢献できることはこの機能でもって可能、と自負しています。
ともかく、いろいろな返済ケースでの意外な相違に私自身がこの機能の付加で気づかされる日々が続いています。あの−
最適化?−の頁がその象徴でありこの機能の開発動機ともなりましたが・・。

*3重縦線左側3つは制御記号。月回の1の行は処理上どうしても表示されてしまう行。ここでの処理追加も当然有効。
*本体の表との違いは、2重縦線の右側が、表示月回の翌日から適用なので次の月回の行以降に反映される点。
*「計算」適用時は次月回以降全てその時点の残り返済全期間で均等額が再計算され、その後「不変」としてもその均等額を採用。
*利用上の要点は、現在のカレント両表がどのような状態なのか認識しておくと応用幅は広くなる。
よって、複雑な比較は本体「編成一括」で、結果確認の参照しながらの作業を推奨。
が、ややこしくなれば[解析スタート]で現況確認か、元のデータを「パック読込」して作業継続可能。
*カレント両表の再計算後の内容は、メモの(月返済)(ボーナス返済)頁にもしっかり表示されるので、初心者も心配無用。
繰上金利一括ナビの使い方
用語解説(上記フォーム参照=Ver6.0例)
[パック読込/元]・・・保存したカレント両表(月々・ボーナスの直近計算済返済表のこと)を読込、比較元に設定します。
注)元金の返済は、最終まで実行すると結局スタート元金と同一ですから比較の意味はなく、支払った総利息総計で比較します。
[元化→]・・・現在のカレント両表を比較元に設定します (上記ボタン時不要)
*比較元−支払利息総計*欄・・・上記2つの操作で支払い利息総計のみ当欄に書き出します(第2返済としてボーナス返済を特殊例として処理可能=シェア以上)
[解析スタート]・・・現在のカレント両表を解析して、繰上返済のある部分と金利変更部分を抽出して下の表へ書き出します。
書き出された表は、繰上記号・金利記号共にそのままを示す「=」表示。均等記号は「不変」と表示されます。
エディター部分・・・・表を行選択すると、表の上の書き込みエディター部分にその内容が表示され設定・変更・削除の指示をします。
新しい月回で書き加えたいときは直接月回欄にタイプ後他の設定をすると新行が作成されます。
注)現在の所、月・ボーナス共一般的な「定時返済時に同時繰上返済」のみの対応となっております。ボーナス等で定時でない月回時の繰上返済では処理上無視しますのでご留意下さい。定時以外も認めている例もあり今後対応予定ですが、いろいろなケースが考えられ困惑しているのが実状です。皆様より各金融機関の例をメールしていただきその対応に当たりたいと存じますので報告の程よろしくお願いいたします。
[上記設定でカレント再計算/新]・・・表に書き込まれた内容で現在のカレント両表を加工して新しいカレント両表とし、表の翌均等(元利均等では返済額)のみ新内容とし、比較新として下記2欄に数値が入ります。
注)このボタンで初めて「再計算ナビ」にカレント両表のデータを送り加工します。よって、それまでの「再計算ナビ」での直接操作は無効・「編成一括」での表の直接操作は有効、となります。「再計算ナビ」での直接操作を有効としたい場合は事前に[両表最終]ボタン等でカレントを書き換えておきます。
*比較新−支払利息総計*欄
*新−元=比較増減*欄・・・この欄の下に短縮(表記はマイナス)された月回が表示されます。
[新化→]・・・現在のカレント両表を比較新に設定します (上記のボタン時は自動でこれも実行)
[パック読込]・・・保存したカレント両表(月々・ボーナス)を読込のみします。
(通常は不要ですが、比較元や比較新として直接反映させたり、表のデータのみを別途流用したい時等使用します)
[繰=○化][繰○Χ化][繰Χ=化]・・・そのままを意味する「=」。追加変更の「○」。削除の「Χ」。各々繰上一括変更ボタン。
[利=○化][利○Χ化][利Χ=化]・・・そのままを意味する「=」。強制計算の「○」。計算不要の「Χ」。各々金利一括変更ボタン。
[パック保存]・・・現在のカレント両表を保存。 (結果、フリーウェアでもカレント両表の保存・読込が可能となります)
[住宅ローン控除]・・・住宅ローン控除試算の頁が出現します。→以下に解説。
住宅ローン控除解説(下記フォーム参照=Ver6.0例)

比較元をご覧下さい。上の窓例とで「月」と「ボーナス」欄は変更ありませんが、その合計欄の色が茶色に変わり数値が異っています。
欄上の数値3102721が比較元の場合の住宅ローン控除総計で合計欄の中はその金額が差し引かれています。
一切繰上等は無しで当初契約通りの場合では、ご覧のように控除分が差し引かれて支払い総利息額は実質約2110万円となります。
上例の状態は、再計算後、再び[住宅ローン控除]ボタンでこれを開き、[カレント解析]→[控除計算]→[比較新へ] とした状態で比較新も上と同様に合計欄が差し引きされています。
用語解説
[制度適用居住年]選択・・・表の欄の 控除率%(1千万以下−2千万以下−3千万以下−5千万以下)に数値が入ります。
[年末月の月表示]選択・・・年末を指し示している0から11の数値を選択します。合わせている場合は0でOK
[カレント解析]・・・カレント両表解析し、表の欄の 月回−月々−月−ボーナス−月 に数値と 右端の○が入ります。
[控除計算]・・・表の数値から計算して、表の欄の 年末残合計−控除額 に数値が入り、最大控除額合計欄にその数値が入ります。 もし、適用されない年(○を消す)や月々・ボーナス(年末残欄の額そのものを消す)があれば、表の該当部をダブルクリックで変更し、再度このボタンを押せばよい。
[比較元へ][比較新へ]・・・最大控除額合計欄の数値を上下どちらの合計欄に反映させるか選択します。ここでこのボタンに触れるだけで、もし不適用となる返済期間10年を割り込んでいると(注意)が表示されます。
(注意)の内容:ローン期間が10年を割込み、控除がその繰上返済等をした以降の分から不適用となります。ローン契約終了させるような最終的な繰上返済でないなら最新繰上額低減か期間同一型選択かそのままか等、ユーザーの判断・検討を求めるものです。そのままを選択した場合、右端の○を消す等[控除計算]の−もし、−以降の操作が必要となる場合が生じるので、注意を喚起しています。
以上「元利均等返済シミュレ−繰上金利変更ナビ−」
平成13年5月9日新設以来通算